【生産者の声】玉ねぎ生産者 中島夫妻

「土づくりで勝ちたい。」そう話す中島賢人さん。気候変動に負けない畑づくりへの想いや、ご家庭での玉ねぎの楽しみ方、そして家族で続けていきたい農業への思いをご紹介します。

「土づくりで勝ちたい。」その一言に込めた思い

近年は高温や少雨による旱ばつの影響で、玉ねぎづくりも年々難しくなっています。「うちは基本的に灌水設備がありません。だから、水に頼るんじゃなくて、土づくりで勝ちたいんです。」そう話すのは、玉ねぎ生産者の中島賢人さんです。

石灰や緑肥を取り入れながら、毎年少しずつ畑ごとの状態に合わせた土づくりに取り組んでいます。目指しているのは「フカフカな土」。麦カラなどをすき込み、団粒構造に育てることで、水はけが良く、かつ根がしっかりと張る土壌を目指しています。「一人で扱える面積には限界がある。だからこそ、まずは畑の弱点を補い、何年、何十年先もこの土地が豊かであり続けられるように」と、次世代への継承も見据えています。

「良い玉ねぎができると、『土づくりが成功した』という達成感があります。自分にとって”良い玉ねぎ”とは、お客さんに求められるものでもあります。サイズ感も大切ですし、品質も均一に保てるように努力しています」土づくりは一年で終わるものではありません。「まだ100%手をかけられているわけではないですね。また、技術的には模索中のところもあります。毎年同じじゃない。だからこそ、気候変動に負けない土づくりをして、毎年より良い品質の玉ねぎを栽培していきたいと思っています。何年かかるか分からないけど、もっと良い畑にして、次の世代へ引き継ぐことができればうれしいですね。」

以前、首都圏で開かれた販売イベントにも参加しました。来場した一般のお客さんに「栽培方法や農薬について質問されることが多くて、都会の人は安心・安全への意識が高いんだなって思いました。」その経験を通して、おいしい玉ねぎを育てるだけでなく、どんな思いで、どんな方法で育てているのかを伝えることの大切さも感じたそうです。

玉ねぎのおいしさを引き立てる料理は?

ご家庭でも、玉ねぎは毎日の食卓に欠かせません。

「玉ねぎが一番引き立つ食べ方は何でしょうか?ご家庭で実践していることを教えてください!」お二人にそう聞くと、「うーん、玉ねぎは何にでも使うからなぁ」と考え込む様子の満里奈さん。すると賢人さんが「それなら俺が分かるよ!満里奈のハンバーグ!」とひと言。その場は思わず笑いに包まれました。

満里奈さんのハンバーグは、粗めに刻んだ生の玉ねぎをハンバーグの種に混ぜて焼くレシピ。満里奈のハンバーグは、シャキシャキとした半生の食感と玉ねぎの甘みが美味しいんです。時々辛みを感じるところも好きです!子供たちも大好きで、ハンバーグの日は嬉しい(笑)心待ちにしている家族の楽しみの一つです」

今では、生の玉ねぎを使う作り方がご家庭の定番になりました。ハンバーグの肉汁で作ったソースを使って、翌日はボロネーゼ風パスタにアレンジすることもあるそうです。

道外出身の満里奈さんは、ときどき故郷で食べていた玉ねぎが懐かしくなり、北海道外の玉ねぎを買うことも。「もちろん、おいしいですよ!私たちの玉ねぎと違って、瑞々しさがあると思います」そう笑いながら続けます。

「でも、やっぱり自分たちの玉ねぎには玉ねぎらしい香りとうまみ、そしてシャキシャキとした食感があるなって思います。」

担い手不足が課題となる中でも、賢人さんの思いは変わりません。「自分は意地でもここで農業を続けていきたいと思っています。規模を広げることよりも、自分たちが一つひとつの畑にしっかり手をかけられる範囲で、家族で農業を続けていきたいですね。」

■information

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2024年掲載記事。満里奈さんの紹介レシピ