令和8年度より常呂町玉葱振興会の会長に就任した江田さん。長年、生産者として玉ねぎづくりに携わってきた経験をもとに、これからの産地づくりへの想いや品質へのこだわりについて伺いました。
「みんなで守り、未来へつなぐ産地を目指して」
「振興会は、役員だけで動かすものではありません。これまで高い品質を守り続けてこられたのも、生産者のみんなが同じ方向を向き、一致団結して取り組んできた歴史があるからこそ、今の常呂町産「北見F1玉ねぎ」があると思っています。」
常呂町産「北見F1玉ねぎ」は、市場から高い評価をいただいています。その背景には、出荷基準の徹底や、目慣らし会、現品審査など、振興会全体で品質を守るための積み重ねがあります。江田会長は、これからも産地全体で高品質を維持し、市場から選ばれ続ける産地でありたいと語ります。

目慣らし会に先立ち、江田会長がサンプルを手に取り、振興会役員や職員と熱心に打ち合わせをする様子。生産者の先頭に立ち、品質統一に向けた強いリーダーシップが光ります
一方で、産地を取り巻く環境は決して楽観できるものではありません。
「農業資材の価格や流通コストは上がり続けていますし、以前は異常気象と言われていたことが、今では当たり前になりつつあります。」
こうした状況だからこそ、生産者が安心して営農を続けられる再生産価格を確保し、産地としての競争力を高めていくことが重要だと考えています。
「産地として選ばれ続けるためには、品質を維持・向上していくことはもちろんですが、市場が求める時期に、求められるものを届けられる体制を整えていくことも大切です。極早生品種への対応では、生産者の負担を軽減するために茎葉処理施設も稼働しました。生産者が安心して栽培を続けられ、市場の期待にも応えられるよう、これからも新品種の導入や新たな取り組みに挑戦して、時代や気候の変化にも対応できる産地づくりを目指していきたいですね。」
そんな江田会長が、毎年一番嬉しい瞬間として挙げたのが収穫です。
「寒い時期から育苗を始めて、半年以上かけて育ててきた玉ねぎが、無事に収穫を迎える。その喜びは何年たっても変わりません。オニオンピッカー(収穫機械)から大きな玉ねぎが流れてくると『よし!』と嬉しくなりますし、逆に、小さい玉ねぎが続くと少しがっかりします(笑)それだけ一玉一玉に思いがあるんです。」
忙しい毎日の中で季節はあっという間に過ぎていきます。それでも、無事に収穫を終えた瞬間には、それまでの苦労が喜びへと変わります。
「玉ねぎは、さまざまな料理を支える『食卓の名バイプレイヤー』。私たちが大切に育てた玉ねぎを、おいしいと笑顔で食べてもらえることが、生産者にとって何よりの励みになります。遠く離れた場所で常呂産玉ねぎの段ボールを見かけたりすると、『ここまで届いているんだな』と嬉しくなりますね。出荷用の段ボールにはQRコードも付いていて、JAところのホームページを見ることができます。玉ねぎをきっかけに、常呂という産地や、ここで作っている私たちのことまで知ってもらえたら嬉しいですね。」
最後に江田会長は、「消費者の皆さんの笑顔が、私たち生産者の笑顔につながります。これからも振興会の頼れる仲間たちと共に、知恵を出し合いより良い品質を目指しながら、常呂町産『北見F1玉ねぎ』を次の世代にもつないでいきたい。」と力強く語ってくれました。

JAところ玉葱選別工場前にて、振興会役員の仲間たちと集合写真。常呂の玉ねぎ作りを支える志を同じくしたメンバーであり、各地域を力強く牽引する若手リーダーたちと、江田会長の頼もしい姿です

