てんさい

てんさい

日本の糖分を支える
ところ町のてんさい畑

砂糖の原料となるてんさい(ビートとも言います)ですが、そのままの姿で市場に並ぶことは少ないため、どのような作物なのか思い浮かぶ人は少ないかもしれません。ほうれん草と同じアカザ科に属する植物で、畑に繁る葉はほうれん草さながら。大根やカブに似た根は、重さ500g~1kgにまで成長します。てんさいの栽培は重労働であることから作付け面積が減ってしまった時期もありましたが、てんさいは常呂町の輪作体系を維持するために重要な作物であるため、育苗センターの増設を含め生産体制を充実させることで、作付面積の維持に努めています。

てんさい栽培スケジュール

ところとてんさい

甜菜紙筒栽培発祥之地(記念碑)

ところ発祥の紙筒栽培

昭和30年代後半まで、直接畑に種を撒いて栽培していましたが、雪解けからの作業となり栽培期間が短く収量も不安定。そこで開発されたのが「ニッテン ペーパーポットⓇ」です。紙筒にてんさいの種子を植え40日ほど育苗し、4~5葉になった苗をポットごと畑に移植します。この革新的技術が全道各地に普及したことにより、てんさいの安定生産と農家の経営安定に大きく寄与しました。

「甜菜(てんさい)紙筒栽培発祥之地」

昭和33年に初めて紙筒栽培が行われ、以来、常呂町が「甜菜(てんさい)紙筒栽培発祥之地」といわれています。これを記念し建立された石碑は、JA事務所横で見ることができます。

スズラン印は北海道生まれ日本甜菜製糖株式会社

美幌製糖所 写真
美幌製糖所

北海道で本格的な製糖事業がはじまったのはおよそ1世紀も前。製糖工場の拡大とともに、道内のてんさい栽培も発展しました。常呂町から車で約1時間程の美幌町には製糖所があり、年間約40万トンのてんさいを集荷し製糖しています。常呂町で収穫されたてんさいは、美幌製糖所に出荷されています。
砂糖と言えば、スズランが描かれたパッケージを思い浮かべる方も多いと思います。この商品は、100%てんさいを原料に作られたもので、長い歴史の中で、製糖企業と生産者が二人三脚で原料となるてんさいの栽培に向き合い続けブランドを守ってきました。製糖以外にも、製糖工程の副産物であるビートパルプを原料とした牛の飼料やイーストの製造など多彩な事業を手掛けています。