令和4年1月に開催した、常呂町玉葱振興会 第55回通常総会で新会長に就任した清井兼太郎さんの【生産者の声】を、春の農作業風景(2月苗づくり~4月苗の移植)と併せてご紹介します。
◆「当たり前が素晴らしい」農業者として思うこと◆
私は22歳で就農して33才で経営者となり、年齢を重ねるごとにやりがいや面白さや農業者として自身の成長を感じる出来事も増えてきました。
そのような中、平成28年8月に起きた災害で、収穫間際だった玉ねぎが大きな被害を受けるという経験をしました。農業は自然を相手にしていること、いつものように収穫できることが当たり前ではないことを改めて実感し、「当たり前が素晴らしい」ということに気づきました。
常呂町は開拓期から水害との闘いの歴史があります。また、近年では干ばつにも悩まされるなど、自分の努力ではどうしようもできない出来事も多くあります。私もまだまだ学びの途中ですが、組織の代表者として、かつて先人たちが乗り越え立ち向かってきたように、日々の出来事に感謝しながら農業と向き合い、様々な経験を次世代の仲間たちへ伝えていく役割を担っていきたいと思います。
◆生産者にしか見えない景色がある◆
2月の厳寒期から始まる苗づくり、4月の定植作業で苗が4列にまっすぐ並び、 6月頃になると畑が青々と茂りだし、8月は収穫期を迎える…季節を追って作物が生育していく様子を、率直に「きれいだな」と感じます。
私たち生産者にしか見えない景色・色彩・季節、作物への思いをホームページやSNSを通して、消費者の皆さんと共有できたら嬉しいなと思っています。
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